真夜中乙女戦争

真夜中乙女戦争

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  • Create Date:2021-03-18 21:54:01
  • Update Date:2025-09-07
  • Status:finish
  • Author:F.
  • ISBN:4048962418
  • Environment:PC/Android/iPhone/iPad/Kindle

Summary

現役大学生から圧倒的支持。発売即大重版決定。著書累計25万部突破!!

東京は、あと一分で終わる。愛していると言えないうちに―。

愛って、なんだ。永遠って、なんだ。眠れない夜は、どうすればいい。
この退屈は、虚しさは、どうすればいい。
どうせ他人になるのに、どうして私たちはどうでもいい話をしたがるのだろう。

どうせ死んでしまうのに、どうして今こうして生きているんだろう。
死ぬまでに本当にやりたかったことって、一体なんだったのだろう。

いま、青春小説史上、恋愛小説史上、犯罪小説史上、
最高に過激で孤独、そして正しく、美しい夜更かしが始まる。

***

友達はいない。恩師もいない。恋人もできない。好きな人の好きな人は私ではない。夢も趣味も特技もない。InstagramもTwitterもYouTubeもくだらない。なにもかもが眩しく、虚しく、どうでもいい。
東京で一人暮らしを始めた大学一年生の「私」は、夜になっても眠ることができない。やりたいこともなりたいものもなく、無気力な日々の中、「私」はサークルに入り冷酷で美しく聡明な「先輩」と出会う。しかし彼女一人を除いて誰とも馴染めず、すぐそのサークルとも疎遠となる。そんな「私」を唯一潤わしたのは、毎晩のように東京タワーの近くまで歩いて行き、毎晩のようにタワーだけを眺め続ける、そんな無意味な行為だけだった。 講義にもサークルにも行かず、散歩をするか、あるいは図書館で勉強を続けるだけの生活に半ば絶望していた夜、図書館横の喫煙所に佇んでいると見知らぬ男が「火、ある?」と声を掛けてきた。
この男との出会いが、これから起こることのすべて―悪戯、銅像破壊工作、大学破壊工作、暴動、そして東京破壊計画―つまり、最悪の始まりだった。一方、「私」と「先輩」の距離はだんだんと接近していく……。

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Reviews

Erika

著者の事もこの本の事も何も知らずに、題名に惹かれて借りて見た。けれど、どうも読みづらいし、特に目新しい内容に感じない。小難しくメランコリーな詩のように淡々と語られる物語、いまの気分じゃないのでDNF。

Mizuki

"What do you want to do?""I want to destroy things。 Above all I want to destroy myself。" So in the latter part of the story, the MC joins a group in which every member vows to destroy something, and in turn tear the society down piece by piece, I love it instantly。3 stars are for the potential of the story and the concept and me being generous once in a blue moon。The first 2/3 of the story is just a nameless narrator moping about the meaningless of the modern Japanese society, the boring soci "What do you want to do?""I want to destroy things。 Above all I want to destroy myself。" So in the latter part of the story, the MC joins a group in which every member vows to destroy something, and in turn tear the society down piece by piece, I love it instantly。3 stars are for the potential of the story and the concept and me being generous once in a blue moon。The first 2/3 of the story is just a nameless narrator moping about the meaningless of the modern Japanese society, the boring social rules, his pointless college life, and the pointlessness of life and existence in general。 This part of the story and the MC's tone reads like a Haruki Marukami's early novels but without the latter's great sense of humor and light-heartedness, or Ryu Marukami's Old Terrorists but without Mr。 Marukami's hard boiled attitude and keen observation on the Japanese society and its problems。 The last 1/3 of the story is more exciting once the rebellion/terror attacks (depends on how you see things)。。。。。。。。。but to be frank this part of the story is a Fight Club ripoff, even down to the final plot twist (view spoiler)[ so the charming rebel leader and the MC are one and the same, or the former is the MC's delusion (hide spoiler)], although I do love the author's way to imagine how the rebellion of the young people works and their underground groups (loosely organized through internet) but once I think about Fight Club and its brilliance, I just can't put this novel to be too high a place。PS: this book was first published at 2018, it makes me wonder had the social unrest among many Asian countries in the recent years been possibly helped inspiring this story?PSS: but at least I'm glad this time there are women among the rebels, unlike the boy club style of group in Fight Club。 。。。more

Konatsu Nagai

相変わらずツイッターもインスタグラムでもフォローさせて頂いているFさん。前作もすごく好きだったというのもあって、積読がたくさんあるにも関わらず、つい気になって手に取ってしまいました。正直、感想やレビューを書くのが難しい作品でした。共感する部分も多く、思わず付箋をつけてしまうほどの箇所もあり、幾度となく心動かされましたが、所々よくわからない、消化不良なところもあり(特に最後の数十ページ)、三つ星にしました。共感を超えて、読み続けることが辛くなるほど、痛々しいくらいに、赤裸々に真実が書かれていました。東京生まれとはいえ、中高は心地よすぎる田舎で過ごし、大学に入って初めてちゃんと東京で暮らし始めた私にとって、彼の感じた寂しさや「絶望」、根拠のない「希望」、妙なロマンチシズム、何かを猛烈に「破壊」してしまいたくなる衝動は認めたくないけれど知っていた感情で、文字起こしされて初めて自分の感じていたようなことを理解できたような気がします。もちろん、ちょっとぶっ飛びすぎて、これは違うな(笑)、と思ったところもありましたが。でも同時に、そのぶっ飛び具合に少々恐怖を抱きました。ストーリー的にもだけど、これ 相変わらずツイッターもインスタグラムでもフォローさせて頂いているFさん。前作もすごく好きだったというのもあって、積読がたくさんあるにも関わらず、つい気になって手に取ってしまいました。正直、感想やレビューを書くのが難しい作品でした。共感する部分も多く、思わず付箋をつけてしまうほどの箇所もあり、幾度となく心動かされましたが、所々よくわからない、消化不良なところもあり(特に最後の数十ページ)、三つ星にしました。共感を超えて、読み続けることが辛くなるほど、痛々しいくらいに、赤裸々に真実が書かれていました。東京生まれとはいえ、中高は心地よすぎる田舎で過ごし、大学に入って初めてちゃんと東京で暮らし始めた私にとって、彼の感じた寂しさや「絶望」、根拠のない「希望」、妙なロマンチシズム、何かを猛烈に「破壊」してしまいたくなる衝動は認めたくないけれど知っていた感情で、文字起こしされて初めて自分の感じていたようなことを理解できたような気がします。もちろん、ちょっとぶっ飛びすぎて、これは違うな(笑)、と思ったところもありましたが。でも同時に、そのぶっ飛び具合に少々恐怖を抱きました。ストーリー的にもだけど、これが私の中にもあったのか、と思うと。そして正直に言うと、最後は本当によくわかりませんでした。きっと意図的にそうなるよう書かれているとは思うのですが、結局何だったの、と読了後に思ってしまいました。宣伝されているように、自分の奥底の闇を晒すようで、友達には勧めたくない一冊かもしれません。ちょっとFさん的なことを言ってみると、東京に密集している全員の内なる部分に、この本の登場人物たちの誰かがいたら、「かわいいな」と思ったし、きっとそうであってほしいと思いました。 。。。more